特集 精神障害者に対する地域ケアの展開
特別インタビュー
日野秀逸氏に聞く
精神医療におけるイタリアの実験―基本となるものは国・自治体の公的責任の確立
日野 秀逸
1
1国立公衆衛生院衛生行政学部
pp.989-992
発行日 1987年11月10日
Published Date 1987/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207424
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9月18日,参議院本会議において,精神衛生法改正案が一部修正の上,可決された。「患者の人権擁護にとって一歩前進だ」,「隔離主義・入院中心型から,社会復帰・社会参加型へ」と評価される一方,「患者の人権擁護は,なお不十分」,「社会復帰後の施策が,きわめて不十分」との批判もなされている。
このような中で,最近,イタリアの精神医療をつぶさに見聞され,帰国された日野氏にお話しをうかがった。このインタビューを通して,精神を病む人々が,地域の中で生活をして行くための条件とは何かについて,改めて考えてみたい。(編集部)
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