書評
—日野 秀逸 編著—「日本医療の焦点」
内堀 千代子
1
1元群馬県国保連合会
pp.945
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207240
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眼前のもやが晴れていま登るべき山が見えた
日野先生の著書に,はじめて出あったのは,5年前の「イギリスの地域医療とくらし」でした。以来先生の明快な著書に魅せられて,今日に至っております。また今年の2月,沢内村の現地学習で,直接先生のご指導と温かいお人柄に接し,感激が倍加しました。
さて「日本医療の焦点」ですが,この書を読み終わって,まず感じたことは,とてもわかりやすく,しかも全体が見えてきたということです。それはちょうど山登りのとき,ガスがたちこめていて,一部分しか見えなかったものが,しだいにガスがきれて,山の全容が見えてきた状態に似ています。
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