特集 健診は住民1人1人のものになっているか
健診と住民の組織活動をめぐって
事例1 成人病検診が地域住民の健康問題にとりくむ活動と結びつくことをめざして
中村 裕美子
1
1大阪市八尾保健所
pp.356-359
発行日 1986年5月10日
Published Date 1986/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207157
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はじめに
八尾市神立地区では,昭和47年ごろより農業改良普及所と保健所が協力し,健康問題のとりくみがはじまっている。当初は①健康管理委員会注1)の組織化,②農休日の設定,③農薬の防除,④食生活の改善などの活動と,年2回の検診を実施していた。しかし53年ごろからは検診をするだけになってしまっていた。
このような活動状況の中で,昭和59年4月に地区担当者がそろって変わり,「これではいけない。検診ばかりしていても仕方ない。住民の健康に根づいた活動を展開しよう。」と考え,59年度は健康管理委員会をてこ入れし,検診の充実と検診の受診者の拡大をはかり,検診が,その後の活動のきっかけになることをねらってとりくんだ。
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