活動報告
小児喘息外来における指導効果について—受診行動の変化を中心に
藤山 恭子
1
1石川県能美郡寺井病院社会医療部
pp.950-953
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206920
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1.はじめに
小児気管支喘息は,過去10年間増加の傾向にあり,当院の小児喘息外来を受診する新患数も毎年50〜70名に達している。しかも経過は慢性であり,症状の程度も季節により又成長発育に伴って変化していくため中断をくり返したり,逆に発作に対する不安感から安易に多受診する傾向があり以前から問題視されていた。
当院では,昭和52年4月から小児喘息専門医をむかえ小児科専属看護婦を配置し,昭和54年末から喘息担当保健婦による外来指導を強化するなど,いわゆるチーム医療体制がとられる中で,減感作実施患者の中断の防止や不必要な多受診を減らすなど,疾患管理面で効果が見られたので報告する。
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