特集 保健婦学生がインタビュー 先輩が語る戦後の活動の軌跡(1)—23道府県・25人の証言
北海道・東北
地域に入り地域に根ざした"歩見婦"—佐々木さださん(青森県)
工藤 敬子
1
,
大川 久美子
1
,
柴田 和子
1
,
湯口 真理子
1
1青森県立青森高等看護学院公衆衛生看護学部
pp.254-261
発行日 1984年4月10日
Published Date 1984/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206811
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はじめに
指導看護婦とか農村保健婦という名称で青森県の市町村保健婦の活動が始まってから,45年余りの歳月が流れた。県では,昭和40年に独自の派遣制を開始し,昭和46年から国のへき地対策として駐在制をとり入れ,住民に密着した活動ができるように努力してきた。
老人保健法の施行に伴って,在宅老人の問題や成人病予防のための健康管理などが言われ,一方地域における住民のニーズも多様化し,複雑になってきている。そのため,これまで保健婦は住民のどのようなニーズに対して,どんな活動を展開してきたのか,保健婦の世代交代期を迎えている現在,市町村保健婦の活動の軌跡をふりかえり,活動をどのようにすすめていけばよいのかを方向づける機会をもつことが大切である。そこで,稲垣村で27年間,保健婦として歩んでこられた佐々木さださんを訪ねた。佐々木さんのお話から,私達なりに保健婦のあるべき姿を考え,これからの課題をとらえてみかったのである。
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