書評
—杉本照子著—医療社会福祉学入門
伴 忠康
1
1兵庫医科大学
pp.958
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206440
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"社会福祉は,人間の暖かい心の絆を大切にし,科学化,機械化,管理化が進んだ巨大組織である医療の場や社会生活のなかに,優しさ,思いやり,豊かな感情,暖かさを回復しようとするのが,その目標である。人間の可能性,技能,知識,偉大な力を謳歌するとともに,いと小さきもの,弱きもの,痛めるものにも光を当てていかなければならない。人類の福祉はわれわれ一人一人の心のなかに芽生え,この社会のなかで実現されていかなければならない",これは著者の"まえがき"に記された著者の信念である。
本学は創立当時から,社会系科目に社会福祉学を杉本博士に担当していただき現在に至っている。また病院の中央診療施設には,医療社会福祉部をおき,中島さつき教授,杉本照子教授,橘高通泰講師が分担している。これは本学の特色の一つと考えてもよい。
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