調査報告
重度障害児とその家族の日常生活の実態—保健婦の目から見て
青山 かの子
1
,
小川 敏江
2
,
梶原 公恵
3
,
中尾 久留美
4
,
森本 真由美
5
,
安井 博子
6
,
吉岡 冨美栄
7
,
山本 和子
8
,
津村 寿子
9
1尼ケ崎市立浦風小学校
2吹田市立第6小学校
3大阪府金剛コロニー
4ベリタス病院
5石川県山代保健所
6大阪府吹田保健所
7大阪府狭山保健所
8大阪医科大学衛生学公衆衛生学教室
9大阪府立公衆衛生専門学校
pp.946-956
発行日 1981年11月10日
Published Date 1981/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206439
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I.はじめに
医学の進歩により,障害児は年々増加の傾向にある。その中で,障害児は心身のハンディがあることにより,社会から切り離され,地域における根強い偏見からも孤独な存在となっている。家族自身も,障害児の諸問題に対して,どう対処してよいかわからない状態である。しかし,保健所では障害児問題をとりあげて特別に活動しているところは少なく,体制が整っていない現状である。
今回の研究は,障害児の日常生活の実態を知り,家族及び地域の要望も合わせて,障害児とその家族が真に必要としている援助は何かを考え,保健婦の役割を明らかにする目的で,学校や家庭での実情を調査したものである。
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