特別寄稿
保健婦の給与の実態と問題
宗像 恒次
1
1日本看護協会・社会学
pp.272-282
発行日 1976年5月10日
Published Date 1976/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205711
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はじめに
私に与えられている本稿での課題は,保健婦の給与問題を検討することにある。が,この種の主題について論及されたものは――私自身の知りうる限り――従来ほとんどなかったし,それに加えた私自身の努力不足もあって,本稿は試論的域を脱していない。残念ながら,このことをあらかじめお断わりし,読者からのご叱正,ご教示を期待しつつ,筆を進めていきたい。
ところで,以下の節では保健婦の給与条件に関するいくつかの問題について論及していこうと思うが,その前にあらかじめその条件についての実態を明らかにしておく必要があるだろう。そこで,私達は保健婦の所属団体別にみた給与の実態を〈モデル給与〉別に明らかにすることから始めようと思う。
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