特集 東京・江東区における障害児の地域ケア
座談会
地域で障害児を支え続けるために
天貝 百合子
1
,
新沢 誠治
2
,
鈴木 孝志
3
,
田中 秀樹
4
,
中川 信男
5
,
加藤 欣子
6
1江東区立東川小学
2神愛保育園
3都立江東養護学校
4江東区障害者・児の生活をゆたかにする会
5江東区障害幼児問題連絡会
6江東区深川保健所
pp.10-30
発行日 1981年1月10日
Published Date 1981/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206330
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加藤 地域で障害児を支え続けるためには,その地域にあるいろいろな機関や施設の機能と,その地域に住む人々との集団や個人の努力が有機的に結びつくことが必要だと思うんです。今日は江東区にはどのような機関とか集団が作られてきて,今までどんな努力をしてきたのか,またこれからどういう努力をしていこうとしているのかということを出し合って,今それぞれが所属しているところの課題をより鮮明にし,さらに発展させていくようなお話し合いにしたいと思います。
私が江東区に入ったのが昭和47年ですけれどもその10年前から障害児に対する取り組みがあったということを,学校の先生方から聞いています。乳幼児のことで考えますと,保健所が障害児問題に取り組む前にもう既に障害児を受け入れたのが神愛保育園でした。どんなことが動機で障害児を保育園の中に受け入れるようになったのかというあたりを,新沢先生に教えていただけたらと思います。
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