連載 家庭看護技術の実践・15
排泄の世話(その1)
氏家 幸子
1
1大阪大学医療技術短期大学部・看護学科
pp.432-434
発行日 1980年6月10日
Published Date 1980/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206256
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私達は,排尿,排便,月経,発汗,呼吸など各種の排泄作用を営んで生命を保っている。これら排泄作用のうち,自分でできない患者にとって,もっとも多く,そして,毎日世話を受けるものは排便と排尿である。そこで一般に排泄の世話というと,排便と排尿に関する世話であるが,羞恥心や不潔感が伴い,患者にとっては他人に世話をされるのは,非常に苦痛となることが多い。看護者は,このことを十分に理解し,患者に精神的負担を与えない何気ない態度で,塾練した技術で援助することが大切である。
それでは排便と排尿についての世話を中心に,排泄の世話を説明する。
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.