連載 活動の中から
K子さんのこと=1
吉田 幸永
1
1京都府日吉町
pp.210-211
発行日 1979年3月10日
Published Date 1979/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206099
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1977年9月,京都府医師会子宮がん検診事業部より文書が届いた。M・K子,クラスV,K子はたすかるだろうか……? しばらく触れるのがこわいような気持で数日をすごし,K子に,公立N病院の受診をすすめ,彼女の仕事仲間のMに,K子の様子を聞きに行った。「とにかくあそこの家は変わっていて,夫のDも,姑のSもK子を人間あつかいしていない」と言った。がとにかくK子さんと話がしたいから1回出て来るように伝言して別れた。
それから数日後の早朝,K子が訪れた。「S医院へ通っています」「あんた!何しとるの,N病院へ行くように言うたのに!」「ほんとにN病院に行ってもかまわんのですか?」「かまわん,電話しといたげる」汽車の時間ぎりぎりだととんで出て行くK子。
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