特集 乳児死亡ゼロをめざして—福島県田村地方の母子保健活動30年
わが町の母子保健活動
年々改善されつつあるが
宗方 アヤ
1
1小野町役場
pp.533
発行日 1977年9月10日
Published Date 1977/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205895
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母子衛生については年々改善されつつあるが,家庭に入ってみるとまだまだ改善されるべき余地があるのは,残念である。家庭の中にだれ1人病める者もなく,毎日を健やかに明るく生活できるよう保健婦活動に奮闘しているが,貴い幼い命が失われていくことが多いことに心を痛めている。
田村郡は県内随一の乳児死亡率を示し,これは阿武隈山系の特徴として種々の原因が追究されている一方,わが愛する小野町は乳児死亡率(出生1000対比)は,昭和35年59.5%,36年40.2%,37年57.2%,39年81.6%と,郡全体の傾向と逆現象を呈している。39年の乳児死亡率は,管内の最高であった。
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