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厚生省の52年度予算総額5兆5,900億円,18%の伸び—救急対策100億,保助看も伸びる
pp.110
発行日 1977年2月10日
Published Date 1977/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205810
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国の52年度予算案の国会審議が始まった。来年度予算案は1月13日の大蔵内示から1週間の復活折衝を経て,20日の閣議で決定された。総額28兆5,140億円(17.4%増)このうち厚生省関係予算は5兆5,900億円で,前年度にくらべ18.0%(8,500億円)の伸びとなっている。
13日に大蔵省から国全体の伸び率(17.4%)を下回る17.3%増,5兆5,600億の内示を受けた厚生省は,重点項目・新規施策の軒なみゼロ査定を不満として全面的な復活要求を行ない,きびしい復活折衝に入った。その結果18日までの事務レベルの折衝で,国保の財政対策(臨時財調300億の増額),マンパワー対策(院内保育所),老人健康診査・母子保健などが復活したが,焦点の健保改正,福祉年金改善,救急医療,老人医療の所得制限問題などは大臣折衝に持ち越された。
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