活動報告
鹿角市における地域保健活動(第1報)
勝田 敦子
1
,
石坂 則子
1
,
赤坂 良子
1
,
田村 裕子
1
,
関 ミサ
1
,
大里 信子
1
,
奈良 昭子
1
,
成田 洋子
1
,
田口 繁
1
,
村木 実
1
,
武藤 イワノ
2
,
高橋 ヨシ
2
,
近藤 長子
2
,
畠山 悦喜子
2
,
菊地 博子
2
,
木村 ミヱ
2
,
山本 留美子
2
1鹿角市役所
2秋田県鹿角保健所
pp.763-768
発行日 1976年11月10日
Published Date 1976/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205778
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はじめに
近年母子保健に対する施策が国家的なレベルで進められるようになり,わが国の乳児死亡率も世界の先進国のトップレベルに位置するようになった。しかし反面,妊産婦の栄養の問題,妊娠中毒症,妊婦死亡などは,なおとりのこされた問題としてその改善がさけばれている。更に経済第一主義を主とした行政は,人間生活に不調和を生み,社会精神衛生面に歪みを残す結果をもたらし,母子を含めた育児環境は必ずしも改善される方向へと向かってはいない。
鹿角市においては,昭和47年4か町村合併以来,健康の問題が市政の基本という考えのもとに,全力を傾注してこの問題の解決に努力してきている。私たちは,母子保健を入口として予防医学からさらに健康増進医学を目的とし,自分の健康は自分で守るという地域住民一人一人の自覚に基づいた行動を促すために,住民と一体の保健活動を展開している。
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