声
おこたのなかで
国府田 とし子
1
1東京都梅ケ丘保健所
pp.176-177
発行日 1974年3月10日
Published Date 1974/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205448
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私が都の保健婦として就職して,現在まで22年の歳月(うち結核休養3年)は多彩で,まことに長い苦しい過程であったように思われる。戦後といった時代から激動の昨今まで,社会の変ぼうはまた保健婦の仕事にも決して無関係ではなかった。さまざまなできごとが複雑に,そしてアッという間に通りすぎた気もする。
ただ少しも変わらないのは,仕事に対している自分自身であり,もみくちゃになった自分自身を,いまさらのように,まるで他人事のように思われるこの頃である。そう考えていく時,私は現在の保健婦のあり方について,少し考えをまとめてみたいと思う。
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