教育実践報告 保健婦学生の研究活動―入学時における一つの試み
母性喪失時代と言われる中で保健婦としてのあり方
伊藤 富美子
,
佐藤 愛子
,
高橋 佳枝
,
布施 良子
pp.826-830
発行日 1973年11月10日
Published Date 1973/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205390
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はじめに
"女性は生まれながらに母性本能を備えている"とか,"母性愛は本態によって生得的に与えられるものではなく,体験や学習によって与えられるものである"とかと言われているが,最近マスコミ界をにぎわせている赤ちゃん殺し事件や,人工妊娠中絶数の増加などの現象が重なり,ついには"現代は母性喪失時代"とまで言われるようになってきた。このことから,私達は女性として,又,保健婦学生として,なぜこのような事件が起こってくるのか,又,ほんとうに現代女性は母性を喪失しているのだろうか,などの点を検討し,更に今後私達はどうあらねばならないのかを探ってみたので,ここに発表する。
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