苦言辛言
わたしの目を返してください
石田 明
1
1全国被爆教師の会
pp.722-723
発行日 1973年10月10日
Published Date 1973/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205366
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はじめに
25年ようやく生きてきた/いままた新たな宣告/先生治してください/ずっとずっと/新聞も本もみんなの顔も/山のみどりも夕焼けのまっ赤も/ずっとずっと見たいんです/美しいものをみたいんです/わたしの目を治してください(S45.8宣告より)
昭和45年8月,被爆25年目に"原爆白内障"というまた新たな宣告を受けました。爆心地から約750mの地点広島市八丁堀の市電のなかであの日被爆し,脱毛・出血・血便などの急性原爆症にさいなまれ,奇跡的に一命をとりもどし,よみがえることができました。その後もさまざまな病気にかかり,日常的には不眠症,下痢,風邪を引きやすい,からだの倦怠等々に悩まされつづけ今日に至っています。
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