研究報告
保健所における精神衛生相談—高井戸保健所における50例
竹村 堅次
1
,
宇賀 勇夫
1
,
乙幡 直子
2
1昭和大学付属烏山病院
2東京都高井戸保健所
pp.65-75
発行日 1969年12月10日
Published Date 1969/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204559
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1.まえがき
昭和40年6月の精神衛生法一部改正により,保健所が精神衛生についての相談業務を行ない,精神障害者の訪問指導をする職員を置くことができるようになった。
保健所が精神衛生活動を行ない,地域精神医療網の重要な一端を担うことは,かねてより望まれていたことであった。しかし,精神衛生相談員の配置は,いまだ満足すべき人員には達せず,東京都の場合,43年4月現在,全都63保健所のうち,計12名が配置されたにぎない。このような不十分な体制下でも,地域精神医療の必要性を認識した現場から,相談員および保健婦をとうして精神衛生活動が徐々に開始されてきている。
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