実態をさぐる
心臓病の実態
pp.62-63
発行日 1969年11月10日
Published Date 1969/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204536
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心臓病死亡数も死亡割合も年毎にふえてきている。昭和42年に74,720人の死亡を見たがこの数は昭和10年の約2倍,割合にしてみると約3倍強に増えている。今年秋には心臓移殖のバーナード博士も来日し,心臓病に対する関心も高まっているので,本号では心臓病をめぐる,2,3の知識をまとめてみよう。
心臓病死亡の年次推移は図1のように,ほぼ直線的に増加している。死因順位は言うまでもなく第3位だが,年齢別に見るとやはり中年期以降に死亡が多くなる。とくに老衰のかなりの部分は心臓衰弱が原因なので,それを加えるとかなりの人が心臓に原因をもつ死亡だといえる。
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