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通院医療について
小坂 英世
1
1東京精神障害者を守る連合会
pp.52
発行日 1969年7月10日
Published Date 1969/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204467
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昭和40年秋から41年春にかけて,通称「群大(生活臨床)グループ」と呼ばれている医師たちが,精神科における通院医療について意欲的な執筆を行なった。湯浅修一:精神障害者の通院医療について(保健.146号,18〜19頁),台弘・江熊要一:精神障害の通院医療について(通院医療費公費負担制度の手引,90〜98頁,厚生省),江熊・湯浅:通院医療(精神障害の発見と管理,54〜74頁,医学書院〉がそうである。
これらの中でされた「通院の積極的意義」「通院における問題点」「入院目的の再検討」「通院をさまたげているもの」の分析は,"入院させなくても外来で治療できるから"という消極的なかまえからなんとなく採用されがちであった通院医療に対する警告であったばかりでなく,今後の通院,入院医療を進めるうえでの指標となるものとして評価できる。
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