生活ノートから
娘たち
松谷 みよ子
pp.58-59
発行日 1968年6月10日
Published Date 1968/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204210
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19歳から20歳,25,6歳までのいわゆる娘時代ほど,期待と不安と恍惚に満ちた時代はないだろう。私などはその時代を終戦前後に迎えたため,ただ生きるというそれだけで,精一杯であった。しかし今の人たちは違う。どんな夢でも持つことのできる時代である。その中で精一杯生きている娘たちの姿を私はいじらしいと思う。日本の娘も,よその国の娘も……。
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