連載 保健婦と患者心理・4
在宅患者の保健指導のために
不安型患者と保健指導
加藤 千代司
1
1岩手県立盛岡短大
pp.65-70
発行日 1967年5月10日
Published Date 1967/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203938
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■不安のうみだすもの
病気にかかっている人間は多かれ少かれ,なんらかの不安をもっているものである。実はいままで述べてきた患者の異常行動の根本にはこの不安が作用しているのだと言っても過言ではないのである。
患者がいつも,何かしら,いらいらしたり自己中心的でわがままな振舞をしたりするのは不安のかもし出す心理的な表現なのである。
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