メディカル・ハイライト
アレルギー病
pp.58-59
発行日 1967年4月10日
Published Date 1967/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203911
- 有料閲覧
- 文献概要
最近になって,アレルギー病が再認識されてきている。事実患者の数も急激にふえているが,その理由は,産業公害や自動車排気ガスによる大気汚染,人工栄養による牛乳利用の増加,抗生物質剤の使用増加など,多くの要因がからんでいるようにみえる。さらにわが国の現状では,感染症の激減にともなって,患者の割合が非感染症によって占められており,その内訳としてアレルギー性疾患の相対増も注目される一因となっている。こうした傾向は,医療充足度の高い地域ほどみられ,国際的には欧米がすでにその傾向を固めている。
アレルギー病は,全体として根治しにくいため,その治療がはなはだ困難であり,かつ日常生活との関連がふかいだけに保健指導上にも問題が多い。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.