特集 食事療法と保健指導
食事療法のいろいろとその工夫
片山 富美子
1
1東京都世田谷保健所
pp.15-21
発行日 1966年9月10日
Published Date 1966/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203732
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食事療法はまず本人の自覚から
病気をなおすために食事療法をするとき,患者自身が納得してしようという気持にならないと行なうのがむずかしいのです。一定の期間続けなければ効果があらわれませんから忍耐がいります。長く続ける場合は家族間の人間関係も大きく影響してきます。したがって本人の自覚が絶対に必要になります。
親が病気をして,看護する人が実の娘であっても,食物のことになるとある程度以上は強く言えません。ましてしゅうとやしゅうとめと嫁との間柄ともなれば,お互いの感情を害してまで食事療法をしなくてもいいという考え方がおこることもあります。このようなときに保健婦の方がたの説得が非常に役立ちます。食べる人と作る人とが明るい人間関係を保って,病気をなおすことに努力するよう,仲だちをお願いします。
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