特集 救急処置
災害
捻挫・骨折・感電・咬傷・眼の異物・耳の異物
秋葉 きぬ子
1
1自衛隊中央病院看護部
pp.17-19
発行日 1964年8月10日
Published Date 1964/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203175
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
捻 挫
患部を安静にすることが原則で,状況が許せば患部を挙上することによって,疼痛を緩和させられるので,足関節ならば枕,毛布などを下に入れ,手指ならば三角布でつる.受傷後2〜3日間は冷罨法あるいはアルコール湿布をし,疼痛や腫脹があれば温湿布をして,疼痛の緩和,血液の吸収をうながす.捻挫だけと思われる場合は,絆創膏固定(第5図)かサポーターの装用(第6図),伸縮性弾力包帯を使用して捻挫包帯をする.「突き指」には第7図のような絆創膏固定が好んで用いられる.安静にする期間は捻挫の程度によって一概に云えないが,1〜2週間観察して,なかなか疼痛,腫脹の軽減しない場合は,すみやかに医師の診断を受ける必要がある.なお骨折が疑われる場合は副子を装用して受診させる.
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.