保健婦風土記
雪の中に伸びる芽・青森県の巻
鈴木 治子
1
1青森県医務薬務課看護係
pp.32
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203103
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これは今から30数年前,津軽の詩人のうたった一節である.
雪,冷害そしてうちつづく凶作.北辺の農民はきびしい自然と飢えの恐怖から身をまもりつづけてきた.長い冬の間は現金収入をうる手段として出稼ぎがつづけられた.紡績工場に出ていった娘たちは結核で帰郷し,無垢の農村は見る間に汚染されていった.
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