保健婦業務を分析する・1—これでいいのか真剣に考えよう

保健婦ということば

　敗戦後に大きく浮かびあがったことばの1つに保健婦ということばがある．しかし，終戦後18年経過した今日，保健婦の仕事はあれでよいのかという非難，あるいは，保健婦はどうあるべきかという反省のことばを聞くようになった．このことは現在の日本の医科大学の中で，衛生学，公衆衛生学の関係者がうける非難，ひいては関係者間におこりつつある反省の気運と軌を同じくするものではなかろうか！

　さて，敗戦前の医学の仕事といえば，治療にかたよったものであったが，もちろん治療は重要ではあるが，これのみに走ってはならないと，最近は叫ばれるようになってきた．