口絵
沖縄の保健婦(公看)活動をたずねて—暑さといそがしさにたえて活躍
pp.6-8
発行日 1962年2月10日
Published Date 1962/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202506
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本土との折衝の少ないここ沖縄の保健婦さん(以下公看とよぶ)たちはどんな活動をしているのだろうか。最近沖縄に行かれ、行政面について調査をされた行政管理庁の清正先生の手になる写真によって実際に見てこられた活動を紹介しよう。
太平洋戦争でもっとも被害の大きかった、首府那覇の町は、復興も早く、今では軒並みに繁華街さながらで、新生沖縄の逞ましい息吹がみち溢れている。ところが一歩町を出ると、それとはうらはらに、わらぶき屋根のかたむいた家々が、忘れられたようにとり残こされているのである。このような環境のなかに、那覇、ゴザ、名護、宮古、八重山の5つの保健所があり、24ヵ所に駐在所がおかれている。ここに働く公看一人の受持ち人口は平均1万人といわれ、住民のニードにはもちろん応じきれず、多忙さがうかがわれる。
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