特集 第4回国保保健婦講習会のすべて
仕事の計画とまとめ方について
橋本 秀子
1
1東大衛看・公衆衛生学教室
pp.53-62
発行日 1961年11月10日
Published Date 1961/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202447
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はじめに
最近私は保健婦の方からよく「仕事を上手にすすめてゆくにはどうしたらよいのだろうか」「仕事を手順よくまとめるにはどうしたらよいのだろうか」などの相談をうける.そして同じように,忙しく目先の仕事におわれて,何をやつているのか自分でわからなくなつてしまうとも訴えられる.
たしかに仕事量が多くなればなるほど仕事におわれて,それらの仕事の軽重や範囲,あるいは緩急の程度などの判断がむずかしくなる.これらの諸点を考慮しながら,しかもかたよらないように諸事業を併行させてゆくということは,たいへん困難なことである.その上,それらの仕事の実施結果をうまくまとめ反省やかじとりをしようということになればなおさらのことだといえよう.そうこうしてしまいには,気ばかりあせつても仕事は一向にうまく処理できないというのが現状なのかもしれない.
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