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歩みをのばした第2回公衆衛生看護学会—あわせて制定20周年記念式典を挙行
pp.16
発行日 1961年11月10日
Published Date 1961/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202442
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第2回公衆衛生看護学会は,台風一過の10月11目,東京・新宿の厚生年金会館で開かれた.落成間なしの会館は,高く澄む秋空の下,さわやかな日ざしを浴びてそびえ,定刻10時前にぞくぞくとつめかける全国各地,都内各所の出席者をのみこんでいつた.
金子学会長のあいさつの中に「第2回を迎え喜びにたえない.まだ育ち切つていないところから演題数も多くはないが,国民生活との密接な結びつきの中で,人間性に深く根ざした科学としての完成を今後に期待したい」とあつたが,場内をうずめる参加者の意気ごみは,たしかにこの言葉を約束させる力があつた.「たまたま今年は保健婦制度制定20周年にあたり,あわせてまことに意義深い」ともいわれたように,昭和16年7月16日厚生省令第36号により,保健婦業務が規定され,太平洋戦争の苦しみをくぐり,戦後の大改革にもまれぬき,この学会として第2回に至つた道のりは,実際,関係者出席全員の胸にさまざまにひびくものがあつたことであろう.
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