書評
—中山健太郎博士著(改訂第四版)—「新しい乳幼児栄養の実際」をよんで
斎藤 文雄
1
1聖ルカ国際病院小児科
pp.41
発行日 1958年3月1日
Published Date 1958/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201443
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本書は1952年に初版が出たが,1958年1月内容を改訂して生れ変つた姿で第4版が刊行された.紙質もよくなり印刷もすつきりし,頁数も181頁から250頁とふえて手にとつた感じもよい.
本書で先ず気がつくことは,改訂前のものはデーターを周到に集めてくれてはいるが,何となく集めたという感じが強く,落着きのない雑然とした小間物店の感じがしないでもなかつた.その点では改訂版はすつかり落着きを取戻し,統一のとれた著者の意欲もほのぼのと泌みだしていて,読むものに圧迫感を与えない.そればかりか,知らず知らずの中に読者に積極的興味を持たせることができるようで著者の親心が察せられる.
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