講座
母性と労仂〔1〕—生理休暇をめぐつて
大島 正雄
1
1母性科学研究所
pp.41-44
発行日 1961年7月10日
Published Date 1961/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202365
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男女平等という言葉があるが,これは男女が全く同じであるということでは勿論ないだろう.男性と女性が車の両輪の役をつとめて,はじめて社会は成立している.その車の左の輪と右の輪の重要性において全く価値の差がないということであろう.
その左の輪,または右の輪である女性の,特質を肉体的に追求し,同時にその特質と労働との関係をあきらかにし,母性の社会的意義まで明確に浮きぼりさせようというのが本稿のねらいである.以上の目的で,今号より御連載をいただくことになつた.連載の順序は次の通りである.
1.生理休暇をめぐつて
2.女性と男性
3.女性の特質
4.男女平等
5.月経と労働
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