特集 ポリオ
口絵
強い子に育てよう—小児マヒで不自由な身体になつたけれど
pp.2-8
発行日 1960年12月10日
Published Date 1960/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202221
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剛ちゃんが、ちょうど2歳のお誕生日を迎える前日だった。剛ちゃんに急に高熱がおそった。お医者さんは、風邪か扁桃腺炎だと診断した。よちよちと歩き廻っては、お母さんをはらはらさせていた剛ちゃんは、それから1週間もしないうちに、立つことも、よちよち歩くこともできなくなってしまったのだ。
ポリオの後遺症は、両足に残ったのだった。そして不具の子と呼ばれる身体になってしまった。一時は、鳥海さん一家に暗い日々が訪れた。
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