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(附)前橋市清里地区の調査について
田中 恒男
1
1東大
pp.24-25
発行日 1960年11月10日
Published Date 1960/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202208
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地区診断とよばれる調査活動は,さまざまの調査からくみたてられている.これは,ただ,社会調査的技法を応用するとしても,その内容が,かなり社会調査本来の含みをもつたものから知識調査,あるいは態度測定的な内容にいたるまで,幅広くひろがつていることをみても,判ることであろう.これらのすべてを,わずか1回の調査ではたそうとすることは無謀に近いが,また,社会調査だけで地区診断が出来ると考えることも間違いである.(このことは1960年版,国保保健婦必携—社会保険実務研究所刊,にもやや詳細にのべておいた.)
したがつて地区診断にはいくつかの調査活動のくみたてが必要である.もちろん前提にはある問題意識(公衆衛生という観点から地区の特性を求めようという)が必要であるが.前にも本誌上で少しのべたが(1959年11月)それには
統計的資料の分析
地区の成立条件の分析
地区の人々の生活条件の分析
地区の生活環境の分析
地区民の健康の分析
地区民の意識などの調査
などがあげられるであろう.
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