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タイの保健婦ブナーブ・パンパジヤさんを訪ねて
平野 順治
1
1編集部
pp.57
発行日 1960年9月10日
Published Date 1960/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202175
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都塵をはなれた清瀬の町には,もうさかんに蝉が鳴いている.むしあつい7月13日,赤松の林にかこまれた結核研究所に,タイ国の保健婦ブナーブ・パンパジャさん(25)を訪ねてみました.
パンパジャさんはコロンボ計画によつて今年の3月から9月まで,日本における結核管理の勉強をその目的として留学されたもの.若々しい瞳が意欲的に輝き,物腰はキビキビと明るく,しかもエレガント.バンコックの官吏の家に生まれた育ちのよさが滲みでているようです.1955年,国立ウォーマンホスピタル付属看護婦保健婦助産婦学校(生徒数450名,3年8カ月間)を卒業し,1年ほどナースをしてから結婚,現在は保健衛生省の中の結核管理部に勤めて,タイ国全体の保健行政にタッチしている由.
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