編集者から読者へ
最近の講習会から—よい管理者を作る動き
所沢 綾子
1
1編集部
pp.10
発行日 1960年9月10日
Published Date 1960/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662202162
- 有料閲覧
- 文献概要
新制度以来10何年,看護界全体の動きは,ナースの社会的地位の向上,ナースの質的向上に向つて,ひた走つて来たということができよう.たしかに個人個人の質は向上したし,社会のいろいろの層が看護の重要性を,あるいは看護協会の持つ力を認識しはじめたようである.この上り坂にある現状をふんまえて,更に看護界のリーダー達は次の段階として何を考えているのであろうか.
東京では,いくつかの研究会や,講習会が開催されている.厚生省では,3カ月コースの2つの講習会を行なつている.1つは臨床指導者コースであり,1つは看護婦,助産婦,保健婦の管理者コースである.また協会主催の3カ月の専任教員の講習会も同時に開らかれている.更に8月1日から5日間にわたつて定例のものではあるが,看護教育研究会が行なわれた.また,厚生省では続いて「精神衛生」の講習会をあるいは教育指導者の講習会を企画しているようであり,まさに再教育ブームが展開されそうな状況である.
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.