想園
管理者講習会に出席して
山本 博子
1
1鳥取大学医学部付属病院
pp.71
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913483
- 有料閲覧
- 文献概要
先日,日本看護協会主催の管理者講習会で看護協会副会長,石本先生の名講義を聞くチャンスに恵まれた。
その内容は,戦後,思想の変遷により,看護界は飛躍的に発展してきたので看護婦は,すべて再教育を受け,「新しい看護のあり方」を実施している。が病院内で一緒に働らいている医者,レントゲン技師等の中には,戦前の古い思想のままで「何が大切か」ということより「誰の命令だから盲従せよ」とかいうようにいたずらに階級を作り,権威をふりまわす人もいるために,看護の改革が,遅々として進まず,困難が多い,というのが実情である。しかし国民の健康福祉に寄与している,専門職である看護婦は,昔の「病院の雑役係こから脱出して,本来の「患者の看護をする看護婦に帰り患者のneedを満たす看護,看護業務の確立等,理想の看護のあり方に向かって,プライドを持って,自分の現在いる足元から一歩一歩前進しよう」というようなお話であったように記憶している。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.