学生の研究
保健所保健婦業務測定—実態調査と研究
神奈川県立公衆衛生看護学院保健所保健婦業務研究グループ
pp.25-30
発行日 1959年6月10日
Published Date 1959/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201889
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まえがき
社会統計の自由研究に,「保健所保健婦の業務測定」という課題を選んだ私達は,昭和33年8月のある日,農村保健所の代表である足柄上郡の県立松田保健所の門を叩いた.
私達が,実習前に『業務測定』などという大それた課題に取組んだのは,現在全国的に保健婦業務の能率化が叫ばれ,各地で実態調査が進められているが,それが現場でどのように測定され,業務の企画に役立ち,地区民の要求に応えているかを知り,多少なりとも私達なりの保健婦業務に対する概念を築いておき,保健所実習の参考にしたいと考えたのである.そして又,各方面の保健婦の職場で行われている業務分析を,自分達の手で実際に扱つてみて統計というものの実態を知ろうとする,社会統計学の実験の場としての意味をも含んでいる事を知つて頂き,迂回曲折して行つた研究内容を,ここに報告する.
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