--------------------
ポリオの臨床(急性灰白髄炎)
今村 栄一
1
1国立東京第一病院小児科
pp.24-26
発行日 1959年8月10日
Published Date 1959/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201920
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
小児麻痺という名称
小児麻痺がはやるとか,小児麻痺はこわいとか日常話題にするが,小児麻痺といわれている病気は別の名称がいろいろある.以前はハイネ・メジン氏病とも言われたが最近は「急性灰白髄炎」という病名が学問的に用いられている.また簡単に「ポリオ」ということも多い.
これは小児麻痺といつても小児だけの病気ではなく,成人もかかることもあり,また麻痺がこの病気の本態ではなく,脊髄の前角の炎症がもとであり,その結果として腕や脚に麻痺が来ることなどを考慮したためでもある.しかし小児麻痺といつてあやまりであるということではない.
Copyright © 1959, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.