連載 病院めぐり
豊川市民病院
山口 賢二
1
1豊川市民病院
pp.363
発行日 1998年3月10日
Published Date 1998/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903220
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豊川市民病院(1946年4月9日設立)のある愛知県豊川市は,名古屋から約60kmの東三河に位置し,伏見(京都),笠間(茨木)と並ぶ日本三大稲荷の一つである豊川稲荷があることでよく知られています.当病院の母体は,近隣の蒲郡市民病院,新城市民病院と同じで,戦前,東洋一といわれた豊川海軍工廠併設の豊川海軍共済病院です.市民病院として設立後も3回にわたる改造を受け,現在は診療科19床,病床数483科,常勤医57名の厚生省臨床研修指定病院として地域の医療に貢献すべく診療に当たっています.
その中で産婦人科は,日本産科婦人科学会認定医制度卒後研修指導施設として名古屋市立大学産科婦人科学教室から赴任の4人の常勤医師で診療を行っています.外来は初診,再診,外診の三診制で予約診療により待ち時間を少なくし,午後に手術と専門外来および検査を行っています.また,全国的傾向として分娩数が減少するなか,年間500〜600件の分娩と150〜200件の手術を行っていますが,産婦人科のベッドは28床と少ないため患者在院日数をできるだけ短くすることが必要であり,癌化学療法や放射線療法をできるだけ外来管理にて施行するなどし,現在は平均在院日数は10日未満となっています.
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