音楽講座
流浪の民を作曲したロバート・シューマン
山本 金雄
pp.70-72
発行日 1955年12月10日
Published Date 1955/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201086
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ピアノ曲「トロイメライ」(夢),合唱曲「流浪の民」,歌曲集「詩人の恋」,の他愛妻クララ・シユーマンのロマンスと共に音楽愛好家あこがれのロバート・シユーマンが精神病者として,精神病院の一室で,この世を去つてから早百年になります.丁度1856年7月29日で,今年は各地で記念の百年祭が催されております.
シユーマンといえば,シヨパンを考える様に共にロマン派音楽家であると同時に同じ1810年の生れであります.1810年といえば,日本では119代光格天皇,11代将軍徳川家斉の文化7年に当り,ナポレオンが帝位に即して6年目に当ります.音楽家ではベートーヴエンが40才,シユーベルトが13才,メンデルスゾーン2才の年になります.
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