講座
講演と講話のしかた
石垣 純二
pp.41-43
発行日 1953年10月10日
Published Date 1953/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200611
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夢聲に代つて
こういう原稿は徳川夢聲に頼むのが一番よろしい.けれども残念なことには目下,夢聲老はアメリカで孫を抱いてホクホクしている.原稿どころではない.その他さまざまの事情から私にお鉢がまわつてきた.夢聲の代用品なら光栄である.
講演と講話と分けても,格別根本的なちがいがあるわけではない.講演というと高い壇の上で多勢に喋り講話というと,婦人会やPTAの集会などで,わりと小人数で顔をつき合せてやるお話ぐらいに理解しておいていただきたい.まあスリと万引きぐらいの差もないのである.保健婦のおしごとの中には,講話を頼まれる機会が多いと思うので,一おうこうした場合の原則をまとめてお目にかけるのも意味があるであろう.
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