便利帖
せんいの見分け方
沼畑 金四郞
1,2
1東京文化短期大学
2青山学院女子大学
pp.38-42
発行日 1953年4月10日
Published Date 1953/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200494
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見分け方の必要
最近の織物繊維の種類は驚く程多く,ある專門家の調べではデパートに出ている繊維でもその数,数十種にのぼるという.衣類と保健とは密接な関係があるから,その見分け方をよく心得て利用の道を誤たぬよう.又その取扱上うらも,洗濯,染色,保存等からもそれが何繊維かを知る必要があり,保健指導者にとつてぜひ心得べきである.
ところでこの数多い繊維は大きくわけると,天然繊維と,化学繊維とに分けられる。天然繊維は更に植物性繊維の木綿や麻,野生の繊維と,動物性繊維の絹毛とに分ける.又化学繊維は人造繊維の人絹,スフ,と合成繊維のナイロン,アミラン,ビニロン等に分ける.最近はこの合成繊維の進出が目ざましく何十種と発明されている.
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