研究報告
母親の衛生教育—母親の衡生知識のコンテストについて
杉原 正造
1
,
小林 とし
1
,
波多野 邦子
1
,
後藤 信子
1
,
霞 まき
1
,
内藤 寛
2
,
右田 正三
2
,
佐々木 忠正
1川崎市中原保健所
2日本医科大学
pp.27-31
発行日 1952年9月10日
Published Date 1952/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200355
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1.まえがき
吾々はいろいろな母親を対象として衞生教育を行わなければならないが,そのなかでも,自分からすすんで保健所を訪れて,何かを求めようとする母親の指導は比較的容易にできる。このような吾々の眼につく人たちの蔭に泣きさけぶ赤ん坊をつかまえて「疳の虫封じ」の炙をすえる母親もあるし,神社の鳥居にワラヂを結びつけて,百日咳は防げるものと信じているような母親もまだまだ多い。吾々の指導はこういう母親にこそ必要であることはいうまでもない。この報告は中原保健所管内の母親について,衞生知識をテストした成績の一部であつで,吾々が母親をいかに指導したらよいかを検討するための資料として,一応まとめたものである。
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