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公衆衞生の動き
pp.62-63
発行日 1951年8月10日
Published Date 1951/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200132
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待望の講和も丁度レンズの焦點がはつきりしてくるように期日や條約の全ぼうが日一日とはつきりしてきました。それと共に講和後の態勢というものもぼつぼつ話題になつてきました。
公衆衞生の面は講和後どうなるでしようか。公衆衞生は,終戰後最も進展したものゝ一つだと云われています。たしかに,昭和20年以前と比べると,保健所でも,環境衞生,食品衞生の面でも格段の進歩が見られます。あまり進歩の速度が早くて,未だ消化し切れないものや,足が地についていないものがある程です。中には今度の結核對策のように,足元の方の進歩がおくれていて,頭ばかり先へ行くなどゝ云われているものもあります。從つて,やゝもすれば公衆衞生は水ぶくれだと思われがちです。
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