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外山 義(著)自宅でない在宅―高齢者の生活空間論―高齢者の尊厳を支えるケアを実践する人に
佐々木 光子
1
1神奈川県看護協会
pp.1214
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100233
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誰もが高齢になったとき,自らの人権と人間性を尊重したケアを受けたいと願っている。本書は,この願いを実現させるために保健福祉の現場で働く人びとに一読してほしい本である。日々の忙しさのなかで忘れかけている自分のなかの優しさ,温かさに気づかせてくれる。明日職場で待つお年寄りと心から会話を楽しみたいと思わせてくれることだろう。
とはいうものの,「自宅でない在宅―高齢者の生活空間」のタイトルから,最初は建造物としての高齢者施設のあり方論かと勝手な想像を巡らした。しかし,そうではなかった。現状の高齢者施設がもつ問題や課題を真正面から見据え,鋭い感性で高齢者の尊厳を支えるケア,住まいの有りようについて問いかけている。
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