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Penelope Hawe,ほか(著)―ヘルスプロモーションの評価―成果につながる5つのステップ―悩んだことのある人にこそ読んでほしい1冊
青木 亜砂子
1
1北海道立衛生学院地域看護学科
pp.1005
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662100191
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保健師は長い間,個人・家族・地域などを対象に,さまざまな方法で健康問題解決のために地道な活動をしてきた。いまやその機能は,住民主体の健康な地域づくりや施策づくりとますます多様化し,高度な専門性が求められるようになってきている。そして今日の保健師の活動は,まさしくヘルスプロモーションそのものといえる。
以前,転勤直後に引き継いだ精神障害者の家族に対する教室活動で,「参加者にとっての教室の意義は何?」「教室の成果は,この指標で見ていけるの?」「教室活動の今後の方向性はこれでよいの?」と,回数を重ねるごとに自分のなかで疑問が増し,真剣に悩んだことがある。いま考えると何のことはない,行き詰まった理由は,ひとえにニーズアセスメントの甘さだったのである。しかし,担当している渦中は,もがき苦しみ,道しるべを失っていたように思う。
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