特集 もっと生活の視点を
講演録/生き甲斐のある高齢期を求めて—デンマークからの報告
トーベン=ニールセン
1
,
伊東 敬文
2
TORBEN NIELSEN
1
,
ITO HIROBUMI
2
1デンマーク・ナーシングホーム施設長協会
2コペンハーゲン大学医学部社会医学研究所
pp.339-351
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923124
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編集室から
前号「JJN SCOPE」で紹介しましたが,弊社では昨年10月13日,デンマークのナーシングホーム「ベアナドッテゴー」の施設長を務めるT.ニールセン氏を招いて小講演会を開催しました.その講演録をお届けします.
我が国は未曾有の高齢化社会を目前に控え、医療・福祉の大きな転換期を迎えています.本年度には老人保健施設が80か所に設置されるほか,訪問看護のモデル事業にも予算がつくなど,高齢化社会に向けての医療・福祉の再編性は予想以上の急な展開を見せています.しかし,これらがシステムとしてどれだけ有効なサービスを供給できるかについてはまだ未知数といってよく,これからの課題です.その意味でも高齢化社会の先達であり,福祉先進国であるデンマークの老人医療・福祉の一端を知ることは意義深いことではないかと考えます.
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