連載 自立のための援助論—セルフ・ヘルプ・グループに学ぶ・14
—イギリスの地域の中で感じたこと—セルフ・ヘルプとボランタリズム
久保 紘章
1
1四国学院大学
pp.816-821
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661923113
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この連載も1年を越えた.これまで私がこだわってきたことは,かりに「援助を提供する側」と「援助を利用する側」に分けてみると,後者に関することがらである.「当事者の側」という表現もしてきた.「援助を利用する側」「当事者の側」から投げかけられたものを受けとめる心の用意が求められていると思う.
これを「ナースの側」と「患者の側」の関係におきかえると,我々は患者さんと家族,ないし友の会や家族会から何を学ぶか,ということになる.この連載は,「患者の立場」の内実を少しでも掘り下げようとする試みでもあった.
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