連載 自立のための援助論—セルフ・ヘルプ・グループに学ぶ・10
看護学生と〈セルフ・ヘルプ・グループ〉の授業
久保 紘章
1
1四国学院大学
pp.404-409
発行日 1987年4月1日
Published Date 1987/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921698
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2月号と3月号で,大学での「当事者による講義」について紹介してきた.その中で,患者さんや家族の人たちが,例えば入院中の不安や様々な思いやニードといった,自分自身の体験や考えを語るような授業を看護学校でも持つことができないだろうか,という希望を述べた.
看護教育では,患者のニードを理解するための教育が懸命になされているだろうが,サービスの利用者自身の口で「言語化」する場があれば,ナースとしてももっと多くのことを学べるのではないだろうか.そういった将来への希望も含めて,今回は看護学校との関連でこの問題にふれてみたい.
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